【YouTube始めました】ストレスや病気に効くCBDって何?
初めに
CBDには様々な医療的効能が秘められており、無数の症例がそれを物語っています。楽天等の 口コミでも、その効果が確認出来ます。徐々にCBDは日本で認知度を上げているのです。しかしCBDが具体的にどういった成分で、正しい使い方や商品の選び方について理解していない方がまだ多いと個人的に思います。目的によって使用方法をカスタム出来るCBDにとってその知識は重要であり、目的と使用方法がマッチしていないと医療効果が最大限引き出せず、使用を途中で止めてしまう方もいらっしゃいます。これは非常に勿体ない事です。そこで我々CBD ONLINEでは、CBDの基礎知識をもっと広めるために出来るだけわかりやすく内容を噛み砕いてCBDカレッジを撮影しています。動画で伝えきれない情報の補足としてこのブログでも記事更新致しますので動画の更新時には是非ブログの方もチェックしてみて下さい。
CBDとは
CBDとはカンナビジオール(Cannabidiol)の省略で、大麻/ヘンプに含まれる天然の化合物の名前です。大麻草は中央アジアを発祥の地とされており数千年も前から薬としても利用されてきた歴史があります。それは今でも続いており、大麻が違法薬物として扱われている現代社会でも、CBDを含む大麻草成分の治療効果は世界中の科学者や医師によって研究され、治験を経て製品化されています。リウマチ、癲癇、癌を含む200以上にも登る疾患に効果がある可能性があるとされ、製品の種類も数多く、電子タバコ、サプリ、グミ、マッサージオイル、化粧品等、あらゆる分野に展開されています。それに伴い各国で医療大麻が合法化され、嗜好品としての使用が非犯罪化される『グリーンラッシュ』現象が巻き起こっています。日本でもCBDの人気が高まっていて、街にはCBDショップやCBDカフェが立ち始めました。
【大麻が違法となる前の大麻から精製した医薬品】
CBDは大麻草に含まれるおよそ108種類の『植物性カンナビノイド』(Phytocannabinoid)の主要カンナビノイドの一つです。大麻草に含まれるもう一つの主要カンナビノイドは『麻薬及び向精神薬取締法』で日本では規制されているTHC(テトラヒドロカンナビノール/Tetrahydrocannabinol)という成分です。
どちらの成分も医療的効能が認められているもののCBDとTHCの一番の違はCBDはTHCと違って摂取しても『ハイ』にならない(精神作用がない)、という点です。
先ほど記述したようにCBDとTHCには知られているだけでも合わせて200以上の疾患に治療効果があると言われています。しかし、THCとは異なり、CBDは人をまるで「酔っぱらった」と感じさせたりしません。それは、CBDとTHCが脳と体内に異なる方法で作用するからです。
CBDはオイルに混ぜで飲んだり電子タバコのリキッドに混ぜて吸引したりと加工がしやすい事から、魅力的な療法の選択肢となっています。2018年にはEpidiolexという珍しい小児癲癇用の処方薬が初めて大麻由来の精製原薬を配合した医薬品として初めてFDA(アメリカ食品医薬品局)の承認の得る事が出来ました。
それではCBDが我々にどうやって作用するか??
エンドカンナビノイドシステム
人間を含む全ての哺乳類(魚類、両生類、鳥類etc..)にはエンドカンナビノイド・システム(以後ECS)という、CBDをや他のカンナビノイドの身体の受け皿のような構造が備わっています。我々の身体はもとよりCBDやTHCをうまく利用できる作りになっているわけです。
ECSは1990年代に医学研究者達によって発見されましたが、その仕組みや相互作用についてはまだ多くが謎に包まれています。私たちの気分、エネルギーレベル、腸環境、免疫活動、血圧、骨密度、ブドウ糖代謝、痛感、ストレス、空腹感など、私たちの日常生活に影響を与える生理学的プロセスの幅広い範囲を調整する上で重要な役割を担っている事は分かっています。そしてその役割を通して私たち体の環境バランス(ホメオスタシス)を維持する事で病気や老化を防いでくれているのです。
カンナビノイドと結合するECSの「受容体」には2種類あります。それぞれCB1とCB2という名前が付いています(CBはカンナビノイド・レセプターの略です)。CB1、CB2は下の図で見れるように、体中に散らばっていて、受容体の密度が最も高い部分が、カンナビノイドの影響を最も受けやすい身体の部位でもあります。CB1の場合は脳を中心に中枢神経系、CB2の場合は免疫系です。
この受容体との相互作用で様々な効果を生み出す役割を果たすのが内因性カンナビノイド(エンド・カンナビノイド)、植物性カンナビノイド(ファイトカンナビノイド)、と合成カンナビノイドです。
内因性カンナビノイドとは私たちの体の中で自然に発生するカンナビノイドの事を指します。植物性カンナビノイドはCBDやTHCを含む大麻草から摂れるカンナビノイドを意味し、合成カンナビノイドとは研究室で医療品として人工的に作られたカンナビノイドや2011年頃流行した脱法ドラッグのような人工カンナビノイドを指します。
内因性カンナビノイド
元々私たちの体の中で発生するカンナビノイドは代表的なもので言えばアナンダミドと2-AGという物があります。これらが受容体と結合するとその細胞にバランスを取り戻すための指示を出します。その時々によって痛みを和らげる指示であったり、炎症を抑える指示かもしれません。体外からのストレスがあった時にECSとエンドカンナビノイドは素早く反応し、体内のバランスを取り戻そうとします。我々は常に体外のストレスに晒されているため、ECSはいつもマルチタスキングでフル稼働なのです。
植物性カンナビノイド
植物性カンナビノイドはCBDやTHCを含む植物に存在するカンナビノイドを指します。これらのカンナビノイドは受容体と結合したり働きかけたりする事で内因性カンナビノイドと似たような機能を果たします。植物性カンナビノイドにはそれぞれ特徴があり、効能も違います。一番わかりやすいのがTHCは「ハイ」になるのにCBDはならないという点です。CBDはTHCのハイになる効能を阻害する働きもある事が確認されています。
合成カンナビノイド
医療大麻がアメリカなどで合法ではなかった時にマリノールやドラビノールなど、合成カンナビノイドでTHCの効能を模した薬品が幾つか開発されました。抗がん剤の副作用を和らげる目的などで今でも処方されていて、FDAの認可も得ています。一方、脱法ドラッグという名目で販売されている合成カンナビノイドも存在するため、合成カンナビノイド全体があまり良いイメージを持たない事は確かです。
カンナビノイド欠乏症
人間は加齢と共に内因性カンナビノイドの生産量が弱まり、カンナビノイドの数が著しく低下してしまい、「カンナビノイド欠乏症」と言う状態に陥ってしまいます。様々な慢性疾患の原因はカンナビノイド欠乏症が関係していると多くの研究者が論じています。また、カンナビノイド欠乏症は遺伝的な理由であったり、外部的ストレス、病気や怪我が原因の場合もあるとされています。カンナビノイド欠乏症が引き起こす疾患には:PTSD、緑内障、嚢胞性線維症、神経障害、幻肢痛、新生児不育症、乳児疝痛、月経痛、反復流産、妊娠力亢進症、双極性障害など、治療抵抗性のある疾患が多く含まれています。
CBDのような植物性カンナビノイドを取り入れることで身体の内因性カンナビノイド生産が刺激される事も確認されていますので、特に高齢の方や体外的ストレスを多く受けている人はカンナビノイド欠乏症の予防として定期的なCBDの摂取を推奨しています。
ECSの”調子”を良くする方法
多くの研究者達は植物性カンナビノイド(CBD)はECSを助け、正しく機能させることによって、特定の病気を最小限に抑えることができる栄養素であると考えられています。ですがCBDも魔法の薬ではありません。CBDを一回摂取すれば大丈夫!という訳ではありません。生活習慣の改善でECS の調子を改善する方法も幾つかありますので、CBDの使用と併用して意識すると、より効果が見込めます。
腸活をする-腸内マイクロバイオーム、およびその中の細菌のレベルはECSと密接な関係にあります。腸内のマイクロバイオームのバランスにダメージを与えるため不必要な抗生物質は飲まないようにしましょう。腸内フローラのバランスを改善するためにプロバイオティクスとプレバイオティクスを試してみてください。
正しく食べる-トランス脂肪を含む揚げ物などの炎症性食品、または一般的に多すぎるカロリーはECSに悪い影響を与えます。あなたが食べているものについての意識を養うことが重要です。
運動をすること-座りっぱなしはECSに有害であり、運動は調子を改善するために不可欠です。慢性疾患の闘病者の多くは無理をすると症状の再燃の可能性があるので低負荷の有酸素運動を無理ない程度にオススメします。
家族の健康に目を向ける-ECS機能障害は遺伝的な傾向はあります。家族の中に慢性疾患の闘病者がいる場合は注意をして下さい。また、喫煙など家族と共有している不健康な習慣についても改めるべきです。
よく眠り、ストレスを少なくする-ECSはバランスが大好物なので、ストレスによってバランスが崩れた身体には色々ガタがきてしまいます。なるべく8時間の睡眠を心がけ、ストレスの管理に真面目に取り組んで下さい。