連邦政府が資金提供した新しい研究によると、不安症を患う人は、アルコールを接種した日や何も(アルコール又は大麻)接種しなかった日と比較して、大麻を使用した日の方が質の高い睡眠を得ていることがわかりました。
この研究は、「Drug and Alcohol Review」誌に掲載され、コロラド大学、コロラド州立大学、ハイファ大学(イスラエル)の研究者たちは不安症を患う患者が、特定の日において大麻、アルコール、どちらも使用しないか、または両方を使用した場合に睡眠がどのように変化するかを理解することを目的とし、不安症を治療するために大麻を接種している347人の被験者の睡眠を分析しました。
研究に参加した人々は、30日間、毎日アンケートに回答し、前夜の接種物と睡眠体験を振り返りました。研究者は、何も接種されなかった日、大麻のみの日、アルコールのみの日、および両方接種した日の結果を比較しました。
レポートの著者は、「非接種と比較して、被験者は大麻のみ接種後とアルコールと共同接種後にはより良い睡眠を報告しましたが、アルコールのみ接種後には改善が見られませんでした」と述べています。
当研究は、大麻とアルコールの接種頻度と睡眠の質との関連も調べた結果、大麻やアルコールをより頻繁に摂取する人々は、少ない頻度で接種する人々と比較しても、大麻のみを使用した日の睡眠の質が高いと報告しました。
研究者たちは、「この研究が不安症を抱える方々のデータを利用し、過去の同類の研究でも報告された実験結果と似たような結果が得られた点を見ると、大麻と睡眠の質は密接に関連していると考えられます」さらに、大麻のみの接種が睡眠に与える影響に関する彼らの仮説が「確定された」と述べ、大麻の単独接種および共同接種の両方が「非接種と比較してより高い主観的な睡眠の質に関連していた」と述べています。
「大麻とアルコールを両方接種した日と比較して、大麻のみの接種日の方が睡眠の質が顕著に向上していました」と彼らは述べています。「これらの結果は、大麻の睡眠を向上させる特性に関する新たな証拠として言えるでしょう。」
アルコールも実際、入眠に役立つことがわかっていますが、この研究はアルコールが全体的な睡眠の質を向上させないという過去の結論を補強しています。
さらに興味深いことに、大麻の睡眠効能が、大麻とアルコールのより頻繁な接種を報告する人々にとって時間とともに弱まらなかったことを示し、大麻の耐性が睡眠の質にネガティブな影響を与えなかった可能性があることを示唆しています。
むしろ、結果は逆のパターンを示唆しており「頻繁に大麻を接種する人の場合、(非接種日と比較して)大麻接種後の睡眠の質が向上する可能性がある」と研究は述べています。「これは頻繁な接種者の接種量が多いため、良い睡眠に関連している可能性はあるかもしれませんが、様々な大麻の品種の組み合わせや比率の睡眠への影響を理解するには、さらなる研究が必要です。」
残念ながらこの研究では異なるタイプの大麻を使用した人々のデータ(摂取量や品種/リキッド製品)を含んでいたため、特定のTHC/CBD濃度やカンナビノイドプロファイルが結果にどのように影響するかについては未だ課題です。
「大麻とアルコールの睡眠への影響を調査する実験的な研究が急務です。私たちの研究は、大麻が不安症を緩和するために大麻を接種しようとしている人の睡眠の質に対して良い影響を与えることを示唆しています。」
関連して、最近行われた別の大麻消費者の睡眠障害調査によれば、ほとんどの人々が他の睡眠薬の代わりに大麻を接種し、睡眠の質のより良い結果と睡眠薬より少ない副作用を報告しました。特に、THC、CBD、および大麻に多く含有しているテルペン、ミルセンを含む乾燥大麻、又は大麻リキッドを吸うのが人気でした。
睡眠の質は、大麻の潜在的な利点を探る他の研究でもよく取り上げられますが、一般的には大麻ユーザーは大麻が睡眠の質を向上させると言います。例えば、慢性的な健康疾患を抱える人々を対象とした研究や、神経疾患の診断を受けた人々を対象とした研究でも、大麻の接種により睡眠の質が向上したという結果が得られました。2019年の別の研究では、大麻が合法な州では、市販の睡眠薬を購入する回数が減少する傾向があるという結果が出ています。
参考文献